2013年6月12日水曜日

学級づくりパワーアップセミナーin東京今週末

教師みらいプロジェクト 学級づくりパワーアップセミナーin東京がいよいよ今週末に迫りました。
私も一コマ担当させていただきます。興味のある方はどうぞ!


【日時】 6月15日(土) 9:50~17:00 
【会場】 教育同人社: 
   (東京都豊島区東池袋4丁目21 アウルタワー2F 
<テーマ> 
「学級づくりと授業づくりの一体化をめざして(3年度目)」 ~授業による学びの環境(空氣・雰囲氣)づくり~ 
9:50 スタート 
(1)10:00 余川 亘(教育同人社) 
 《基調提案1》 
   「主体的な学びの環境づくりの現状と提案」 
(2)10:10 大谷雅昭 (群馬:藤岡市立鬼石小学校) 
   「教師よ、Eミッションを発動せよ!」 
(3)10:40 グループ・ワーク 「私の学級環境づくり~参加者編~」 
 【キャスター】 
 A:安次嶺隆幸(東京・暁星小学校) 
 B:八巻寛治(仙台市立沖野東小学校) 
 C:岩瀬正幸(横浜国立大大学院 教育実践専攻) 
 D:佐瀬順一(東京:荒川区立第三中学校)
(4)11:15 講師(安次嶺,八巻,岩瀬,佐瀬) 10   
  「私の学級環境づくり~講師編~」 
(5)13:00 松下崇(横浜市立都田小学校) 
 <明日から使えるとっておきネタ紹介:学びの環境づくり
(6)13:15 【講座1】八巻寛治 
 「いじめ指導(学級活動)による学びの環境(空氣・雰囲氣)づくり」 
(7)14:25 佐藤宗巧(横浜市立金沢小学校) 
 <明日から使えるとっておきネタ紹介:学びの環境づくり 
(8)14:40 【講座2】岩瀬正幸 
「開き読みで子どもの心を育てる」 
(9)15:30 大谷雅昭 
  「空氣を壊さず創る鉄板ネタSP!」 
1015:55【講座3 安次嶺隆幸 
  「世界一の学級づくり&授業づくり《空氣のドーナツ》」
    ~礼儀でまとめる学級づくり~ 
1116:45 引き続き: 安次嶺隆幸による「フィナーレ」

2013年6月10日月曜日

授業力&学級統率力2013年7月号が発刊になりました。

 授業力&学級統率力 2013年7月号が発刊になりました。
 今回の特集は,
  「叱る技術―心に響く“叱り方の原則”」です。
今回は原稿を依頼いただきました。テーマは次の通りです。

遅刻3回目の“この場面”どう叱るか=先行研究に学ぶ

カウンセリングでする叱り方技術八巻 寛治

興味のある方はぜひご一読ください。↓樋口さんの編集後記は,いつもながら読み応えがあります。



定価: 860円(税込)刊行:2013年6月6日
対象:小・中
仕様:A5判 138頁


遅刻3回目の“この場面”どう叱るか=先行研究に学ぶ

カウンセリングでする叱り方技術八巻 寛治

編集後記

「担任が不在の隣の教室。あまりにうるさいのでのぞいてみると、やんちゃ君が、足の悪い担任の歩行を面白おかしくまねて歩きまわり、教室の笑いをとっていた。この様子に頭に血がのぼり、思わず平手打ちをした。こういう差別を許してはいけない。また、こういうのは、言って聞かせる性質のものじゃない。悪いことと知りながら担任をからかいの対象にするなど、人間としてあってはならないことは、体に沁み込ませるほうがいい~」
10年ほど前にお聞きした、現場の先生のお話です。その後、その子はしっかりこのことを憶えていて、人権教育への反発心もかなり改善したということでした。
私は、この話をお聞きした時から、こういう時は、体罰反対が原理原則ではありますが、殴るのが効果的―と思ったのですが、最近、その根拠となる論説を読み、なるほどと思いました。
脳科学の篠原先生のお話に、こうあったからです。
「恐怖を感じると、脳の奥にある“扁桃体”が活動し、すくむなどの反応があらわれる。敵に襲われるなど命に関わるものは、一発で学習しないと生き残れないので、恐怖学習系は学習効果としては高い。しかし、恐怖学習は繰り返すとトラウマになりやすいので、何度も叱るのはよくない」と。
また、「“叱り方”研究会」の中嶋郁雄先生は、「“よく殴られたなあ”という話は出るが、何故殴られたのか、理由を言える人は少ない」とも。たしかに、叱られた記憶はあるけど、理由は何だったのか?という場合の方が多いように思いますが、先の事例のようなことでの体罰は理由もしっかり覚えているのではないかと思います。
このような場で、逆に見て見ぬふりをすれば、その教師への信頼はもとより、尊敬などほど遠い話となるのではないでしょうか。いざという時、進退をかけてでも、信念を貫く教師であってほしい―多分、多くの子どもが願っていることではないか―と思います。
もとより、体罰を容認しているわけではありませんし、叱るという行為は勿論、身体的なことに限っているわけではないことは言うまでもありません。本号は、叱るべき時に叱れるような気概とスキルをご紹介いただきたいと願いました。
(樋口雅子)