指導と評価2013年3月号が発刊になりました。今回は,私,八巻寛治も原稿依頼をいただきました。興味のある方はぜひどうぞ!
いまこそ特活、道徳、総合
★平成二五年度は、教育課程を改訂してから実質五年目であり、特別活動、道徳、総合的な学習は完全実施五年目である。次期改訂までの中間点として「生きる力」の実現状況を評価し見直しをする時である。 |
特別活動はこうしたい
★特別活動では、「望ましい人間関係をいかにつくるか」が最も重要である。 |
道徳教育が目指すべき方向
★道徳の学習は集団で行うことが暗黙の了解事項になっている。この特質を最大限に生かすための理論的基盤は、「構成主義パラダイム」にある。構成主義とは、「収集した知識や情報を自分なりに再構成することが学びである」と説く哲学である。共に学ぶ学習において、お互いが情報源となり、考え方や価値観を提示し合うことによって、より深い学びが期待できる。そして、道徳のこの特質を生かした学びは、他の教科や領域にまで敷衍され、現下の多様な教育課題に十分応えうるものである。 |
総合的な学習の特質をいまこそ再確認しよう
★科学の教育(教科)と生活の教育(特活、道徳、総合)がそれぞれに充実するとともに、「知の総合化」によって互恵的に補い合い高め合うのが、現行教育課程の基本構造である。 |
生徒指導の充実と確かな学力の育成
★生徒指導における、2次的支援を組織化し個別の支援を充実させることと、1次的支援としての取組を充実させることで、意欲的に学習に取り組める生徒が育成できると考えた。 |
特活、道徳、総合で震災後のケアを-震災で被災した子どもたちを、どう支援してきたか
★心に傷を受けた子どもの心のケアが重要になっている。自然災害や事件・事故に遭遇した後に求められる“子どもの心のケア”を、東日本大震災を経験した筆者が、被災地の状況と経過、今後の支援・援助者にとって必要なものを模索し、子どもの心のケア(不安や悩みの解消)を考えるきっかけにしたいと思う。 |
イギリスのCitizenship Education-イギリスでの特活・道徳・総合学習を合わせたような時間の紹介
★英国におけるシティズンシップ教育は、現代民主主義社会を支える能動的な市民を育成する教育で、現在、中等学校において必修教科となっている。その実態は、ナショナルカリキュラムに学習内容が定められていて評価・評定があることを除いては、社会的・道徳的責任を大切にする意味では道徳的であり、生徒会活動や学校行事を活用する意味では特別活動的であり、積極的に地域と関わろうとする意味では総合学習的である。しかし、その概念の幅広さから、成果が明確でないという批判も受けており、二〇一四年には見直されることになっている。 |
2013年3月2日土曜日
指導と評価2013年3月号が発刊になりました。
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